初日は、初めての勤務ということもあり、簡単な説明を受けたあとローラーにたまった比較的小さな宅配小物(片手で簡単に持てるくらいの大きさ)をそれぞれの配達地域に分けて置いていく軽作業でしたが、休憩時間以外は動きっぱなしで、足が相当疲れました。
それと安全靴のサイズが合っていなかったので、靴ズレが相当酷かったです。
2日間この軽作業を続けましたが、歩き回る行為自体が相当疲れました。特に前述の足の疲労度が高いです。ふくらはぎがパンパンに張った感じになりました。休憩時間に一度座って立ち上がろうとすると足全体にイタミが走り立ち上がるのに苦労しました。
3日目以降は、特定の地域の荷物の積み上げをやりました。
左右のローラーを飛び越えての作業になります。
ローラーには片付けても片付けてもどんどん荷物がたまります。
じっとしている時間なんてほとんどありません。
始めたのが冬だったため薄いセーターを着込んでいたのですが
すぐに体が熱くなり汗が出てきます。
セーターを着たまま作業を続けていると顔全体が火照ってきて頭から湯気が立ち上ってきました(本当です)
頭から汗の湯気が立ち上るなんてはじめての経験です。
現場は外からの冬の冷たい風が吹き抜ける状態にもかかわらず、体全体が熱くなり汗がにじんできます。
この積み上げ作業は、
足の疲労に加えて、あらゆる形状、重量の荷物の積み上げが加わるので腕や腰にも負担がかかってきます。
今では、10-20キロくらいの荷物を100個ベルトコンベアーから引いて積み上げたりもします。
5メートル位ある木材を必死で持ち上げたりもします。
トラック用の大きなタイヤが10本流れてきたりもします。一人では到底無理な大きさです。
ベルトコンベアーは動いていますからとにかく必死で引かなければなりません。
筋肉フル稼働状態が続きます。
佐川急便の仕分け作業をやる前の私は、特に運動などもせず、肉体労働とは無縁でした。
外見は肥満という状態ではなかったですが、運動不足でメタボリックシンドローム一歩手前状態でした。
仕事を始めて2週間で体重が4キロ減りました。
ウエストのサイズは3センチダウンしました。
2ヵ月後、体重10キロ減、ウエストは8センチもサイズダウンしました。
この時期に別件で血液検査をしたのですが、その結果を見て驚きました。
なんと長年危険領域を維持して高止まりしていたコレステロール値が、正常に戻っていたのです。
10年以上も変わらなかったコレステロール値が健全な値に改善されていたのです。
286から一気に199まで下がっていました。たった2週間の結果です。
善玉コレステロールは、47から67に増えています。
血液検査結果(仕分け作業2週間後)
反面、赤血球量が減っていました。今までは基準値以上あったのですが、急速に減ったことになります。
これはスポーツ選手などが練習のやりすぎなどで一時的になる症状のようで、スポーツ性貧血と呼ばれているようです。
2週間から2ヶ月で、体に目に見える変化が現れると同時に、体脂肪やコレステロール、血液の状態なども劇的に変化しました。
また腕の筋肉も短期間で目に見える状態で付いてきました。
足のふくらはぎの無駄な脂肪(たれているように見える)もなくなり引き締まってきました。
腹にだぶついていた脂肪はほとんどなくなり、よく言われる「割れた腹筋」が見えてきました。
体の変化に個人差はあると思いますが、ハードさに見合う筋力アップは必然だと感じました。
今まで運動や肉体労働をしたことがなかった分劇的だったのかもしれません。
以後、このハードな仕事を続けている間、腹が減ってしようがないので、毎日3000キロカロリー以上の食事を摂っていましたが、体重はまったく増えませんでした。
◆◆◆佐川急便仕分け作業の仕事◆◆◆
このことからみて、佐川急便深夜時間帯仕分け作業がいかにハードであるかわかると思います。
メタボリックシンドロームの改善には効果が期待できますが、反面、筋肉・関節などを痛めてしまう可能性もあります。年齢によっても違ってくるとは思いますが、
43歳の私には劇的な変化でした。
20代から30台前半の比較的若い世代ではここまで劇的な変化は無いと思いますが、経済的理由以外に佐川急便の仕分け作業を一時的にやってみる価値はあるかもしれません。
ビリーズ・ブートキャンプをお金をもらいながらやっていると考えれば一石二鳥ですよ。
※ただし無理は絶対禁物です。体力アップどころか関節や筋肉にダメージを与えるので注意が必要です。無理だと感じたら迷わず辞めることも重要な選択肢の一つだと思います。自分の体は自己責任で守りましょう。